子供が怪我をして帰宅したとき、ひどい怪我であれば、保護者は驚き、理由を確認します。
でも、軽い怪我で、本人が「転んだだけ」といえば気にせずそのままになることも。

実際に子供は大人よりも転びやすいですし、怪我はしやすい面があります。
でも、あまりに怪我が多い、あるいは他におかしいことがあれば注意が必要です。
いじめを受けている可能性もある為です。

こういったケースもあります。

「子供は道で転んだだけと言うが、それが何度も続く。制服の背中も鞄も泥で汚れていることがあった。本人はなかなか言わなかったが、聞いて確かめていくうちに、いじめられているとわかった」

「子供が腹痛のようだったので聞いたが、なんでもないと言いはる。様子がおかしいと思ったら、体にアザや火傷があって、いじめを受けているとわかった」

他にも、「天気はいいのに、びしょぬれで帰ってきた」
「学用品を次々になくす、壊す」
「ゲーム機やソフト、本などがなくなっている」
「友達が遊びにこなくなった、遊びに行かなくなった」
こういったことも、いじめの兆候としてありえます。

子供の怪我が続く、口数が減った、雰囲気が暗くなった、金遣いが荒くなった、などの場合、時間をかけて話し合う方がいいでしょう。
また、見えない場所の怪我は、子供が隠すこともあります。
通っていたプールを休みだした、着替えのときにアザや火傷があったというときには、早めに確認するようにします。

話し合いでは、小さい子供さんでも親に心配をかけまいと、なかなか言わないこともあります。
冷静に、時間をかけて話し、状況を確認しましょう。

対応については、ケースバイケースです。
学校に相談するか、相手の保護者に抗議するか、被害の証拠をとるかなど、状況によって異なってきます。
どの場合でも、子供の気持ちを大切にすすめるようにしたいものです。