様々な原因による家出。
中には家出の理由がわからない、あるいは「どうしてそんなことで」と思うことも。

家出の理由は大人と子供で傾向が違ってきます。
多いものとして下記があげられます。

 

子供の家出

・突発的・短絡的なもの
家族との喧嘩、叱られたので逃げたい、もっと遊びたいなどの突発的・短絡的な家出です。
本人はそれほど深く考えておらず、友達の家などにいることもあります。

・家庭の不和・保護者との衝突
家庭でうまくいかなかったり、保護者との衝突があった、反抗などによる家出です。
家族との一度の喧嘩ではなく、ある程度の期間うまくいかない状態で悩んでいる、兄弟間で比較や差別をされたことでの悩み、進路に反対されて思いつめた、結婚に反対されたなどがあります。
中には家族側はそれほど重くとらえていないことで、本人が深く悩んでいたケースもあります。

・学校でのトラブル
成績が下がったことでの悩み、部活動で思うように成果が上がらない、教師から注意を受けた、やっていないことを自分のせいにされた、などのトラブルからの家出です。
学校内でのいじめに悩んだケースもあります。

・対人関係のトラブル
対人関係がうまくいかず、悩んでの家出です。
友人とうまくいかない、恋人と別れたなどが多いようです。
学校の中だけではなく、学校の外、年齢差のある友人や交際相手とのトラブルといったケースもあります。

・その他
家族より友達と一緒にいたい、恋人と同棲したい、進学よりも働きたいといった考えからの家出もあります。

中には、友人の家に頻繁に行くなどで、親子共に家出という意識が薄い「プチ家出」もあります。
しかし、犯罪や事故に巻き込まれる可能性もありますので、プチ家出と軽くとらえず、居場所と安全の確認は必ずしておくようにしましょう。

 

大人の家出

・借金
仕事や交友関係、ギャンブルなどによる借金がかさみ、返済が難しいために家出するものです。
本人にはそれまで借金がなくても、他の人の保証人になったり、株やFXなどで負債をかかえたということもあります。

・仕事のトラブル
仕事で大きな失敗をした、人員削減でリストラされた、左遷されたなどでの家出です。
リストラなどを家族に言えずに悩んでいた、減給を家族に責められたことによる家出もあります。

・家庭のトラブル
夫婦仲が悪い、家族との諍いが多いなどで、家庭にもういられないと家を出てしまうものです。
配偶者や家族に「出て行け」と言われ、そのまま家出、帰宅しないということもあります。

・男女関係のトラブル
夫婦関係がうまくいかない、浮気による問題が起こったなどです。
浮気相手との駆け落ちや、浮気の有責追求から逃げるケースもあります。

・健康面でのトラブル
病気になってしまい、治療が辛い、治る見込みがないとあきらめてしまうなどからの家出です。
死を意識しての家出もありますので、注意が必要です。

・その他
大きなトラブルはないが、いろいろな悩みが重なったときに心が折れてしまい、すべてが嫌になったなどで、突発的に家出をしてしまったということもあります。

 

子供・大人の家出とも、家出先で後悔しても素直に帰れない、あるいは責められるのが怖くて連絡できないということが多いようです。
まずはメールや電話、その他の手段で安否を確認、帰宅するように話しましょう。
怒ったり責めたりすると、連絡がとれなくなる、家出先からさらに移動されるといった可能性もあります。

なお、家出の原因がまったくわからず、本人と連絡がとれない状態で、下記があれば注意しましょう。
・家出について友人などもまったく知らず、会う約束などがあった
・携帯や財布を部屋においたままである
・その後に楽しみにしている予定やイベントがあった
・部屋が荒れていた、土足で入った跡がある
こういった場合は、家出ではなく事件や事故の恐れもあります。
すぐ警察に相談する方がいいでしょう。

また、遺書があった、自殺をほのめかすメールや電話があった場合も、すぐ警察へ相談してください。

家出だとわかっているが、行く先がわからない。
本人からメールはあるが、本当に無事なのか、どこにいるのか確認したい――
このようにお悩みのときには、行方調査・家出調査も選択のひとつです。
行方調査・家出調査など人探しならどうぞご相談ください。