ストーカー被害にお悩みになり、いろいろなことを考えて、引っ越しをすることにしたというケースもあります。
このとき、気をつけたいことがあります。

 

・家族や友人への口止め
家族や友人に、引っ越しについて誰にも言わないように伝えておきましょう。
ストーカー側に伝えそうな人、言いふらすタイプの人には引っ越し先を教えない方が無難です。

・引っ越し自体を知られないようにする
引っ越しを不用意に人に教えないと共に、引っ越し自体を知られないようにすることも大切です。
引っ越しをさとられてしまうと、ストーカー側に情報収集されることがあります。
一回で一気に引っ越してしまう、あるいは、荷物をこまめに分けるなどして、引っ越しだと気がつかれないようにするといった方法をとるケースもあります。

・住民票のロック
ストーカーが配偶者である、あるいは家族が教えてしまう可能性がある場合は、住民票のロックをかけましょう。
住民票や戸籍を閲覧交付制限してもらうことで可能になります。
警察、役所の担当窓口で手続き方法について相談するといいでしょう。

・会社、学校に説明しておく
会社、学校などから連絡を取り付けようとしてきたり、住所を聞いてくることがあります。
ストーカー被害について、警察に相談していることを伝えるとスムーズに進みやすいようです。
被害届を出しているなどがあればそれも伝えます。

ただし、どうしても興味本位で聞いてこられることがありますので、公表してもいい事実だけを淡々と説明する方がいいでしょう。
ストーカーが会社や学校に連絡してくる可能性があれば、相手が今までについた重い嘘(婚約していたと言う、妊娠していると言い出す、お金を貸していたなどと言う)があれば、前もって伝え、誤解されないようにしておく方が無難です。

・不動産や大家さんに説明しておく
ストーカー被害から逃れるための引っ越しは意外に多いものです。
ストーカー対策での引っ越しと伝え、情報がもれないようにお願いしましょう。

・セキュリティに強い引っ越し先を選ぶ
アパートやマンションであれば、できれば二階以上で、侵入されづらい部屋を選ぶようにします。
ホームセキュリティなども選択のひとつです。

・部屋の表札
表札は苗字のみにする、他の名前をわざと付け足すなど、対策をとっておきましょう。

・防犯ベル・スマホを必ず持ち歩く
「引っ越したから完全に安全」ではありません。
もしもに備えて、防犯ベルをもつ、移動時はスマホで連絡をすぐとれるようにしておく方がいいでしょう。

なお、引っ越し後にもストーカー行為があった場合は、すぐ警察へ相談すると共に、安全確保を最優先にすることをおすすめします。