家族の家出では「一度帰宅した家族がまた家出をした」「家出した家族との関係が悪化してしまった」といったお悩みもあります。
再度の家出やトラブルを防ぐ為、帰宅後の対応では、次のことに気をつけましょう。

・むやみに怒らない
「家出で身の安全を心配した」と伝えるのはかまいませんが、相手の言い分を聞かずに一方的に責めたり、怒ったりしないようにしましょう。
暴力・暴言は絶対にやめてください。
お互いに落ち着いて話をすることが大切です。
落ち着くまで時間をおく、あるいは喧嘩になったときに止めてくれる第三者を入れるのも方法です。

・家出の原因確認
家出の原因がわからない、あるいは予想と違うこともあります。
「子供が成績が下がって家出をした」と思っていたのが「対人トラブル」「いじめ」が原因だったということもあるのです。
「仕事関係」と家族が考えていたところ、「友人の借金の保証人になっていた」や「病気だった」ということもあります。
家出の原因についてよく話し合い、解決に協力するようにしましょう。

・愚痴らない
意外に多いのが、帰宅後に家族から家出についての愚痴や注意をくり返され、再度家を出てしまうパターンです。
「探すのが大変だった」「学校やお友達にまで迷惑をかけて」
「警察に捜索願を出すなんて、家出が知られて恥ずかしい」
こういったことをくり返し本人に言ったり、責めたりしないようにしましょう。

・過剰な束縛
再度の家出を防ぎたい、あるいは罰的な意味で、「家から出さない」「友達との連絡もさせない」「お金は一切渡さない」などと束縛してしまうこともあるようです。
でも、こうなると家族関係が悪化することも多くなります。
今度はなにも持たずに家出をてしまったということにもなりかねません。
「行く先を出かける前に言う」「時間を決めて連絡を入れる」など、守れる約束を決める方が無難です。

ただし、自殺をほのめかすなど、危険があると思える場合は、家族の付き添いや病院の受診など、安全と回復を優先させてください。