ストーカー調査では「子供に対するストーカー」のご相談も多くなっています。

子供がかわいいからと追いかけたり、撮影していたなどというものから、自分をみてほしくてつきまとう、あるいは年齢に関係なく付き合いたいと本気で思っている、覚えてほしいからと嫌がらせをする、無断撮影を行って子供の写真をネット上で公開するなど、様々です。

子供は大人よりも「ストーカー行為」に気がつきにくい面があります。
特に、低年齢で警戒心が薄いほど、わからないことが多くなります。

もし、子供が「つきまとわれているみたい」「知らないのにくりかえし話しかけてくる人がいてなんだか怖い」といった相談してきたら、真剣に話を聞いてください。

子供をからかったり、気のせいだと軽く流さないでください。
保護者にそういった態度をとられることで、「もう相談できない」と子供が思うことも多いのです。
被害を受けた場合でも「保護者や大人には言えない」と一人で悩んでしまうこともあります。
たとえ子供の勘違いかもしれないと思えても、まずはよく話を聞き、事実を確認しましょう。

ストーカーの被害を知らないと、「こんな幼い子供相手にストーカーなんて」「男の子だから関係ない」「同性の大人がストーカーなんてありない」などと思いこんでしまうことも。

でも、ストーカーは、必ずしも「異性」や「近い世代」とはかぎりません。大人が子供へのストーカーを行ったり、年代のかなり離れたストーカー、同性によるストーカーもありえます。

ストーカーが子供につきまとい、あるいは家を探そうとしているようであれば、通学路や移動の経路・手段を変える、駅やバス停をしばらく変える、送迎をするなどしましょう。
無視しているのに声をくり返し声をかける、先回りして同じ場所にいるなどがあれば、一人での移動はさせないようにした方が安全です。
学校や周囲への相談も早めに行っておきましょう。

保護者からみても「おかしい」と感じたら、早めに警察に相談しましょう。
すぐに対応できなくても、相談の事実を残しておくことで、もしものトラブルのとき、ストーカーとして把握をしてもらいやすくなります。

ただし、ストーカー行為を受けている間、また、相手と会わなくなっても、しばらくの期間は注意が必要です。
一定期間をおいてまた再発することもありえますので、できるだけ安全に気を配っておきましょう。