短絡的ケース
小・中学生の場合、「親に叱られた・家族との喧嘩」という理由が最も多くなります。
親に心配させてやろうという軽い気持ちで、それほど深く考えずに行動することもあります。
高校・大学生の場合、勉強や受験の辛さから逃れる為や、 友人や恋人とうまくいかない、 一時の感情「もっと遊びたい」「自由になりたい」という理由から家出をすることがあります。
成人では、「すべてが嫌になった」 「だれも知らない所に行きたい」「責任を負いたくない」など、行き詰まりを感じたりして、一時の無責任な感情に流されてのものです。
短絡的ケースの場合、本人が家出を後悔する割合が高いようです。
プチ家出
短絡的ケースの中では、青少年の「プチ家出」もあります。短期間の家出であり、連絡がメールなどでつくこともあります。保護者もプチ家出として、「友達のところにいるだろう」「連絡はつくから心配ない」と軽く考える傾向もあります。
しかし、組織犯罪や、麻薬・脱法ドラッグ、性的危機など、子供は犯罪・事件に巻き込まれる危険性は大人より高いものです。発見後、本人はもちろん、家族も大きな痛手を受けるケースもあります。
また、携帯電話、インターネットの普及により、子供がSNSを使用したり、出会い系サイトなどを好奇心で利用し、交際相手や家出先をみつけ、大きなトラブルになったケースもあります。
「プチ家出」と軽く考えず、居場所の把握と帰宅後の話し合いをおすすめします。
突発的ケース
事業・職業で経理や営業に多く、横領や自分の大きなミスなどの発覚を恐れてのもの、職場の軋轢などに耐えかねて、用意なく家出するものです。
他にも、異性関係で、会社内外の不貞行為が発覚し、配偶者や家族から問い詰められ、一人で、あるいは浮気相手と失踪する場合があります。
病気により、検診で思わしくない結果であった、闘病を嫌がったり、自己判断で重病と思い込み、悲観的になった状態での家出もあります。この場合、できるだけ早く見つける必要があります。
計画的ケース
計画的な家出であり、今後の生活の準備などをした上での家出です。すでに新しい住まいや仕事を決めている、移動を追われないように隠しているといったことも多くなります。
異性関係で、浮気相手と二人で家出(駆け落ち)をするケースがあります。
また、家族とのつながりを断ち、一人で新天地で暮らすために家を出るといったケースもあります。
隠れて仕事をやめている、預貯金をすべて引き出している、保健を解約しているなどがわかることもあります。もしやに備え、早めに確認しておく方がいいでしょう。